【備忘録レビュー】シェムリアップでクラフトビールを飲めるお店(ブリュワリー & タップルームなど)
シェムリアップのクラフトビール店を(たぶん)すべて訪問しました。それぞれ簡単に情報をまとめました。
クラフトビールのレビュー記事、今回はカンボジア第二の都市シェムリアップです。
- ブリュワリー系あるいはタップルーム系を優先的に訪れています。(ボトルや缶ものだけのバーはあまり好きではないため。)
- 主観と偏見をもとに個人的におすすめ度の高い順に並べています。
- IPA好みの自分の感想ですのであしからず。
- 自分が実際に訪問した時点での情報です。(お店自体がなくなっていたり、メニューが変わっている可能性あり。)
IB TAPHOUSE
*2025年5月訪問
日本人が運営されているブリュワリー兼タップルーム。2025年3月にプノンペンから移転されたそうです。
場所はパブストリートなどの中心部から徒歩圏内ながらも、川の東側なのでがやがやしておらず、個人的には好きなエリア。

外にも少しだけ席があり、店内はカウンター席が4席ほどとテーブル席がいくつか。キャパでいえば外もいれて20人ちょっとくらいでしょうか。
メニューはタップで8種類。日本語が入った名前もちらほら。

1杯目はニュージーランド産ドライホップを使ったその名も「New Zealand」。

綺麗な色をしていますが、意外とホップのパンチは控えめ。聞くとカンボジア人は苦めのビールが苦手だそうで、ローカルに寄せた味にしているのだそうです。
2杯目は「NISHIYAMA」というHazy IPA。

Hazy IPAでもアルコール度数は6%で、こちらもそこまでガッツリではなく飲みやすいあっさりHazy。
3杯目に写真を撮り忘れた「SABAY」というIPAをいただいて、4杯目は個人的にここで飲んだ中で一番気に入った「Japanese DASHI」というSaison(セゾン)。

あごだしなどを使っているそうで、甘すぎず、軽すぎず、バランスが良かったです。
そして最後は「OKINAWA Juicy」というサワーエール。普段あまりサワーエールは飲まないのですが、5月で雨季にさしかかった蒸し暑いシェムリアップにはとても合う、爽やかな1杯でした。他のお客さんもけっこう飲んでいたので、人気っぽい。

ローカル好みに少しホップは抑えている方向性ということで、がっつりホッピーなIPA好きにはやや物足りない部分はあるものの、サワー系やセゾンなど爽やか系は暑いシェムリアップには特に合う味です。
今回は初めての訪問でできるだけ多くの種類を試してみたかったのですべてハーフパイントを注文しましたが、もちろんパイントグラスのサイズもあります。一番高いものでパイント$6.5なので、カンボジアはまだまだクラフトビールもお手頃。
まだお若いであろう日本人2名がやっておられるので、ぜひ頑張ってほしい。
なお、日本にも「IB TAPHOUSE クラフトビール 糸島店」という姉妹店(?)があるようです。
Embargo
*2024年1月訪問
パブストリートからすぐのリバーサイドにあり、天気が良く暑過ぎなければお店の前(外)で気持ちよくビールを飲める好ロケーションです。
お店自体はあまり大きくはなく、カウンターは数人程度、そのほかテーブルがいくつかあります。

下の写真のようにメニューにはブリュワリーの名前と都市名が書かれており、見ての通りシェムリアップやプノンペンなどローカルクラフトビールを多く扱っているのがわかります。

自分は BACKSTAGE IPA と PACIFIC PALE ALE をオーダー。どちらもなかなかちゃんと美味しかったです。
種類とクオリティーの総合点ではシェムリアップトップと言えるかもしれません。

グラスにはあまり拘らないお店のようで、ホーチミンのEAST WESTのグラスに注がれることも笑。

残念ながらSOLD OUTのビールもいくつかあったので、再訪したいところ。
ちなみにスタッフ曰く、プノンペンにあるEmbargoと直接の関係はなく、姉妹店という感じでもないようですが、オーナー同士は知り合いだそうです。(本当かどうかは不明。)
Pomme Restaurant Brewhouse
*2024年1月訪問
場所はオールドマーケットから川を超えて、少し南に行ったところ。
店の入り口や中の写真を撮り忘れたのでぜひGoogleマップで確認してみてください。野外エリアがほとんどですが、広さではシェムリアップで一番大きいかと。
奥側がバーカウンターになっており、下の写真の左側の欧米人の方がたぶんオーナーさんっぽかったです。

スタッフもみんな気さくでしたが、忙しそうであまり話はできず。欧米のお客さんが多い印象です。(まあシェムリアップなので当然っちゃ当然ですが。)
クラフトビールのセレクションとしてはややIPA系が期待よりは少なかったです。時期などにもよるのかもしれませんが。もう少しホップがっつりのものが1つでもあれば良かったですが、それでも美味しくいただきました。

一点、チキン系のフードを頼んだんですが、どうも忘れられてたようで、来なかったです。まあ会計にも入ってなかったし別にめっちゃ食べたいものでもなかったのでいいんですが。
KRAMA CRAFT BREWERY
*2025年5月訪問
フランス人のブリューマスターがやっているお店。中心地から少し離れたロケーションなので、少しアクセスに難があるのと、周りにほとんど何もなく夜はかなり暗いです。自分は自転車で訪れました。

店内は質素とも言えるレベルでテーブルも少なく驚いたのですが、どうも近々ここをレストラン兼タップルームに改装するそうで、飲食に力を入れるのだとか。なので内装はまもなく変わるそう。

メニューの写真を撮り忘れたのですが、確か自分が訪れた時はタップ提供が3種類か4種類、他にボトル提供があり、全部で9種類くらいだったと思います。
その中で女性スタッフおすすめの「Black IPA」を注文。

見た目はスタウトですが、ホップも確かに感じることができる一杯でした。ダークエール系はほとんど飲んだことがなかったので良い経験になりました。
今回は時間の関係で1杯だけ。
日本のアニメ好きらしいフランス人ブリューマスターも挨拶してくれて、スタッフの方も英語が上手で話し相手になってくれたので、ぜひ再訪したいお店です。
HOMEBREW
*2025年5月訪問
こちらは2025年にできた新しいお店だそうです。カンボジア人ご夫婦が運営されていて、ブリューマスターとしてプノンペンのHimawari Microbreweryのオーナー(?)のシンガポール人も関わっているとのこと。
場所はシェムリアップの中でも飲食店やバーなどが多いファンキーレーン。

席数は外も含めて10席ちょっとでしょうか。そこまで大きなお店ではありません。

メニューはタップで6種類で、うち2種類がこちらのHomeBrewブランド、3つがLion Breweryブランド、1つがHimawari Microbreweryブランドでした。(ボトル提供もあるようですがタップ提供と同じ銘柄。)

まず1杯目はLion Breweryの「The Boss IPA」。軽すぎず、苦すぎず、飲みやすい王道のIPAといった味。つまみで出してくれるピーナッツがよく合います。

2杯目はHomeBrew醸造の「Voss Pale Ale」。こちらはペールエールとしてやや洗練度に欠ける感じで、ここから品質を上げていってほしいところ。

3杯目はHimawari MicrobreweryのAspara Gold。たしか以前プノンペンのHimawari Microbreweryを訪れた際にフライトの1つとして飲んで全然良くなかった記憶がありますが、今回こちらのお店で飲んだAspara Goldの方がマシでした。とはいえ、リピートしたくなるレベルとは言い難いですが。

ここのお店は近くにいてサクッと飲みたい場合はいいかもしれませんが、しっかりクラフトビールを楽しみたい場合は、(距離的に許せば)EmbargoやIB TAPHOUSEに足を運んだほうが良いように思います。
